赤いチェリーとオリガミ

前話 「あきこ」vol.1  http://tachibanaayaka.blog.jp/archives/49452851.html

秋子はきのこを木に植え付けながら、少しの罪悪感に苛まれていた。
長年続けてきたスライムの研究にようやっと兆しが見えた瞬間だったかもしれないのに、私は、バイトを、そう、生きる事を選んでしまった。
研究室に入ると決意した頃の私は、どこへ行ってしまったのだろうか。
いつの間にか私の生きる理由が、スライムを辿って両親の真実を見つけ出すことから、お金を稼いで生き抜くことになってしまっているのではないのか。
それでもやはり、孤独な私にはお金が必要だし、これは仕方のないことなのだと自分に言い聞かせ、再びきのこの植え付けに集中する。
一つ、植え、一つ、植え、その度に何度も迷いが頭をよぎる。
だめだだめだ、こんなんじゃ全然集中できない。秋子はいつもより早めの休憩をもらうことにした。
休憩時間に入り、何気なく携帯を開くと、研究室の高橋から何通ものメールが届いていた。
「秋子さん今どこにいるんですか!」
「スライムが!スライムが大変です!」
「今すぐ帰ってきてください!」
「室長が!室長が!!!」
「しつty」
秋子は携帯を握っている自分の手が震えていることに気付いた。そうか、私、やっぱりまだ、、
目を閉じると家族3人で暮らしていた思い出がふっとよみがえる。
初めて家族旅行にいった湖。夏の暑い日に一緒に作った再生紙。
料理は得意ではないが、白米を炊くのが格別にうまかった母、寡黙だがしっかりと家族を守ってくれる父。二人は私の誇りであり、憧れであり、大好きな存在であった。
そうだ、私は、二人の行く先を探すんだ。それが私の生きる理由だ。
再び強く決心した秋子は手の震えが収まっていることに驚いた。そして自分の腕を見てさらに驚いた。休憩が終わるまであと1分じゃないか!!!!!!再び高橋からの連絡を告げる携帯の電源を落とし、休憩室を後にした。
バイトが終わるまで、あと1時間半だ。 

続 


【たまにはCMも挟みますよ】

4月2日来る日曜日
立花綾香ワンマンライブ「立花の乱」
@渋谷チェルシーホテル
op/st 18:30/19:00
adv/day ¥3,000/¥3,500(+1D)
立花バンド新体制でのライブ。
ご予約は下記より。
※お名前、人数を記載の上お送りください。
replyform.tachibana@gmail.com 
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ライブ情報更新!HPもチェックしてね。
http://tachibanaayaka.wixsite.com/tachibanaayaka


 

秋子は白衣にしわとりのスプレーを掛けながら、窓の外を見た。
季節はもう冬。スライムの研究を初め、今年でついに4年目。何かを続けるということは本当に難しい事だということはつくづくわかっていながらもやめられないのは、もはや好きということよりプライドと意地の方が勝っているかもしれないそれでも、それでも、やめられないのだ。

秋子は、昼間に研究室でスライムの研究をし、夜にはバイトに行くという生活をしていた。
バイトはきのこを育てるバイトだ。暗い建物の中、朝と夜の区別もつかない。きのこを育てるバイトは、秋子にとっては余計な事を考えなくていい、家よりも落ち着ける時間だった。無心になってきのこの菌を木にくっつけてゆく。このきのこがブランドものだろうが、何十万円するものだろうが、そんなことはどうだってよかった。バイトは深夜2時まで入れた。終わってキックボードで家に帰り、まかないでもらったきのこ弁当で腹を満たし、なんとなくつけたテレビをみて、孤独を埋める。どこぞの料理家の人が次々と差し替えられていくフライパンをもろともせず、淡々と料理を進めていく。材料は最初から決められていて、それをただ右手左手と投げこめば、完成だ。そう、この世の中「過程」などきっとどうでもよいのだ。ゴールに辿りつければ。終わりよければすべてよし。なんでもよし。秋子はテレビの電源を落とし、ベッドに入った。



「秋子さんはどうして、スライムの研究をしているんですか?」
そう聞いてきたのは、同僚高橋。
自分も同じじゃないか、と少し腹を立てつつも「未来のためよ、」と答えた。
ここスライム研究室は、これからの世界、個体ではなく液体の時代なのだと考え、
ロボットや建物、車までもをスライム化することができないかという研究を行っている。
しかし秋子の本当の理由は違った。
秋子の両親は、秋子が高校3年生の頃、突然失踪してしまったのだ。なんで、どうして、絶望に打ちひしがれる中、玄関に落とされた1滴の青色のスライムを見つけ、両親を探すためにここ、スライム研究室へ入った。しかし、あれから4年という月日が経つ今なお、手がかりはゼロだ。
 今日もまた、きのこバイトだ。そろそろ研究室を切り上げよう、そう腰を上げた時だった。
突然、目の前の実験中のスライムが光りだしたのだ。
「室長!スライムが反応を起こしています!これは今までにない反応です!」
「なんだと!すぐに凍らせろ!そのままの状態を維持するのだ!」
秋子は驚きながらもすぐに冷却スプレーをかけた。光ったままのスライムはかちんこちんになった。そして秋子は自分の腕をみてさらに驚いた。バイトの時間まであと3分じゃないか!!!!!秋子はスライムを室長に投げ、キックボードを思い切り蹴りながらバイトへと向かった。
今日もまた、同じような1日の始まりだ。

続 

今年1年どうだったとか、年女だったとか、何も振り返ることなく終わったよ2016年あけましておめでとう2017年。
ずっと不思議に思っていたんだけどね、12月31日の23時59分まで、よいお年を、今年も1年お世話になりました、って頭を下げるのに、1分後の世界はあけましておめでとう!今年は何を絶対するぞ!今年は絶対いい年にしてやる!っていう切り替えの早さすごいなって思っていたの。人間にとって時間というものがいかに重大なのかっていうのをしみじみ感じ、そんな立花も例に漏れることなく、1月1日になったら元気にあけおめを叫んでおりました何が言いたいのかというと全然ブログを更新しなくて本当に申し訳ございませんでしたあああああああああ今年こそは!いっぱい書く。というのは目標ではなくそれはまるで息をするかの如く、自然に、ごく自然に、初心にかえって書いていこうと思ふよ。

年があけて、今年はきっと自分にとって、ターニングポイントになる年だろうなと思っているので、普段神様なんて!と意地を張っている立花も初詣に行きました。
そして占いなんて!と意地を張っている立花もおみくじをひきました。200円のやつ。たった200円で今年の自分の運勢なんてわかるわけがないんだ!と目をかっと見開きながらも内心ドキバクで開いたおみくじは末吉。
今年は努力を怠らず、耐える時期だと、そう神様はおっしゃっておりました。そうか、つまりブログをちゃんと書きなさいということだなどうもすいませんでしたああああああ
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 しばらく実家にかえっており、久しぶりの立花姉妹家。新年会をやろうということで、妹と餃子パーティーを。
たのしくおしゃべりをしつつ、タネを作り、皮でまき、どちらがうまいだのどうだの定番のやり取りをやりつつ焼きましたが、我々B型の欠点、飽きやすいという性格が恐らく今年一、発揮されまして、その結果がこちらになります。
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すべてがくっついた餃子をさらにひっくり返し、妹の可憐なフライ返しさばきでお皿に盛られた餃子。味はおいしかったんだよ。



さあ今年は、4月2日に渋谷チェルシーホテルにてのワンマンライブ「立花の乱」、4月より放送のTVアニメ「サクラクエスト」のED曲など、たくさん立花をみていただく機会がいっぱいあるとです。
どうか、片目でもいいので見守ってやってくださると嬉しかです。
今年もどうぞ、末永くよろしくね。ブログもね。

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