カーテンだけ開けた窓からは、溢れんばかりの太陽が、これでもかというくらい、眠っているわたしの顔をたたくので、8時に起床。せっかくの休みだというのに。なんなんだよもう、とかけていた布団を背負い投げして起き、何があっても起きない妹を横目に窓をあける。見た目とは裏腹に少し冷えた空気だ。ああ、すがすがしい。六月のおわり。朝。どうせ早起きしたのだから、と小麦粉をとりだし、あれやこれやを混ぜてスコーンを焼く。オーブンからいい香りがしてくるのを待ってコーヒーを淹れ、卵をゆでる。いい朝だ。すべてを揃え、妹を起こし、優雅な朝ごはん。テレビではプリキュアがせわしなく戦っている。彼女達は夢があって、しかしその夢を小脇にかかえ、日本、いや世界を守って青春もやりながら生きている。私なにやってんだ。ああ、いけない、ネガティブになってはいけないわ。 テレビを消して今日の目的を遂行するために、いそいそと準備を始める。そうだ、今日は、プールの日だ。前々からずっと運動をしたい、行こう、絶対行こう、といいながら早一年。やっと。やっといけるのだ、25mプール。朝9時から空いている近くのプールへと向かう。そこはもう、すでに人が魚のように泳いでいる。クロールをやっている人、ゆっくり歩いている人、それぞれが、自分の何かを支えるために、何かを変えるために、水に体を預け、泳いでいる。素敵だ。窓からさす太陽の光が水面に揺れ、キラキラしている。ああ、私、魚になれる。魚になれるんだ。
音のない透き通った水の中、自分の心音だけが指先まで伝わり、ほんとうに足がひれになったようだ。ああ、わたしは自由だ。なんのしがらみも、今は頭の中はからっぽにして、自由に泳げる。そう、私は自由だ----。
そんな妄想をしながら、スクール水着しかもっていない立花姉妹は静かにAmazonでスイムウェアを注文しました。はやくこいやああああああああおやすみ。
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