関東、九州を中心に活動している立花は、関東ライブをしばらく離れる際に、聴きに来てくださった方に投げつけているものがあるそうだ果たし状だ。
人見知りな立花は、ライブ会場でアンケートをかいてほしいとは言えず、それでもやっぱり聞いてくださる方がどう思っているのかとても気になる立花があみだした最大の照れ隠しアンケートなのである。
一度もってかって、考えて、紙いっぱいに、もしくははみ出して書いてきてくださるその果たし状に立花はいつも打ち抜かれているのだが、その中に 立花と文章しりとりで対決をする項目があるのだ。立花が書いた文章の最後の文字からさらに文章をつなげてしりとりをするという決闘。
せっかくなので本日はいただいた果たし状の中からいいですよもちろんあげちゃって、という方の中で特に立花が好きだったものを上げさせていただこうと思う。どれも素晴らしすぎたけれどね、皆さんいっぱい書いてくださったあまり、あまり、入りきらない....!!!
 
其の一、
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立花陣
「夕陽が空にそっと溶け、今日を終わらせようとする。しかし炊飯器のスイッチは入っていなかった。」

→「タマー、タマー」我が名を呼ぶ声が聞こえる。サザエだ。
だが、今出ては、サザエは私の為に「ねこまんま」を作るだろう。あれは不味い!
今しばし時を稼げば、白米は用意できず、「ねこまんま」は「ネコ缶」に変わるだろう。
さらには、あれら一家も夕飯を外より運び入れる事になり、我が盟友カツオ殿が喜ぶは必定!
吾が友の為、吾が至福の為、月が闇を切り裂き、光輝くその刻まで、丸くなろうではないか。
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いいですね、猫いいですね。確かに立花の文章では、人間だと断定はできない。そこから猫に視点を持っていっているところがシビれました。最後の中二病感溢れる感じも好き。



其の二、
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立花陣
「夕陽が空にそっと溶け、今日を終わらせようとする。しかし炊飯器のスイッチは入っていなかった。」

→それどころか、冷蔵庫も、テレビのスイッチすら入らない。
謎のウイルスが瞬く間に地球上を席巻して、完全に都市機能は停止した。
ゾンビとよばれる感染者が徘徊する屋外には出ることができず、人々は極限状態の籠城を続けるしかなかった。
しかし、最近の研究によるとこのゾンビ達、食欲という本能だけに突き動かされているように見えるものの、日本語の肥後弁にだけは反応することが判明した。

そこで世界政府は最後の望みをかけて肥後弁を流暢に操る男『きくちくん』に白羽の矢を立てた。

乗り物の開口部は1m以上必要という難題を乗り越えて、スイスジュネーブの全世界放送ブースにたどり着いたきくちくん。人類の未来をかけてゾンビを説得する入念なリハーサルが行われ、多くの犠牲を投げ打って世界中に建設された巨大スピーカーすべてがフルボリュームでその時を迎えた。
しかし、キュー出しの赤いランプを見た途端、きくちくんは究極にテンパってしまい真っ白な顔でようやく一言発した。
「ど、どやんかなっぽう。」
あまりのことに今度は世界政府のお偉方が究極にテンパったが、それを聞いたゾンビ達はなぜか動きを止めた。
彼らが日々抱える「自分は生きてるのか死んでるのか実はどっちなんだ?つーか、たまには野菜も食べないとオカンに叱られる。」という心の闇が「どやんかなっぽう。」という全肯定の魔法の呪文によって解放されたのだ。
「どっちだっていいじゃん。どうにかなるさ。」と前向きになった彼らはそれぞれ今までの仕事や生活に静かに戻っていった。

そう、大体のことは、「どやんかなっぽう。」で解決するのだ。

と、せっかく「ぷらっとこだま」という格安チケットを買ったのに1分乗り遅れたせいでパーにして、さらに貴族の乗り物「のぞみちゃん」を買いなおして名古屋に向かう新幹線でこれを書きながら自分に言い聞かせる俺であった。

「ど、どやんかなっぽう。」泣
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これはあれですね、小説化されていますね。完全に一つの物語として独立をしています。
最初の夕陽がそっと溶けるところなんてもう完全に切り裂いてますね。
まあでも一番のポイントは、最初の文字が完全にしりとりを無視しているところですね。もう最高でした。
きくちくん話に悔しくも引き込まれてしまったということで選ばせていただきましたありがとう。


ほかにもこんな曲を聴きたい、こんなカバーをしてみたら、と言葉がたくさん溢れていて、本当に嬉しかったのであります。またやるからね。


そして!ついにあと1週間をきってしまったよワンマンライブ。
30日にはミニアルバムも発売開始!

「アクアリウム」
¥1,500(tax in)

1.累
2.東京水槽
3.こ
4.かわいくなりたい
5.赤いチェリーとオオカミ

書き下ろし楽曲をはじめ、作家陣にGOMES THE HIT MANの山田稔明氏、元チャットモンチー、現在作詞家として活躍をされている高橋久美子氏、ザ・ビートモーターズの秋葉正志氏、ジョニー柳川氏を迎え、立花綾香の新たな世界が詰まった、全5曲収録。
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ダイジェスト版も公開中!
https://youtu.be/fOUwwuL9jlw

あと6日で何ができるかな、なんでもできるね
どうか、楽しみにしててね。